ダイジェザイム、好調継続 サビンサジャパン(2013.9.26)


 主に酵素・酵母健康食品に配合されている小麦ふすま発酵エキス末「ダイジェザイム」の需要が13年半ばを過ぎても衰えを見せない。

 同素材を供給する㈱サビンサジャパンコーポレーション(東京都豊島区)によると、12年の供給量は前年比約230%と大幅伸長を見せていた中で、13年1月~8月までの供給量も増加傾向で推移。各配合製品は安定的に売れていることがうかがわれる。

 酵素・酵母健康食品市場の拡大に伴い、発酵酵素素材として需要が高まっていた。また、消化酵素の活性値を規格化しているため、消費者に酵素の含有を訴求したい目的でも引き合いを伸ばしていた。

 「ダイジェザイム」は、小麦ふすま由来のアミラーゼをはじめセルラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼ、ラクターゼといった消化酵素の活性値を規格化したもの。植物発酵素材で酵素活性値を規格化したものは稀だと見られ、「競合素材が見当たらなかったことも(需要拡大の要因として)大きい」と、同社では言う。

 また、もともと腸内環境改善作用のある素材として開発された経緯があり、「(整腸作用など)体感が高かったことも要因かも知れない」と話している。

 同素材に含まれる消化酵素の安定性は比較的高いこともサビンサが実施した試験で確認されている。常温下で30カ月間保存しても、酵素活性は規格値を下回らなかった。またアミラーゼの活性については、気温40℃の環境下で120日間保存しても、同様の結果が見られた。

 同社によると、採用件数は今年に入っても増えている。「(需要の増加は)一時的なものかとも考えていたが、このまま高いレベルで定番化することになりそう」と言う。

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