女性の排尿症状に対応 タカラバイオ(2013.10.10)

タカラバイオ

 ボタンボウフウ由来イソサミジンエキスを配合した女性向けサプリメントをタカラバイオ㈱(滋賀県大津市)が2日、新発売した。同素材の機能について同社では、排尿障害改善作用が示唆されることを、女性を被験者にした臨床試験で確認している。原料供給と自社商品販売の両面から、これまで手付かずだった女性向け排尿トラブル対応市場の拡大を図りたい考えだ。

 新発売したのは「かぼちゃ種子+イソサミジン」。イソサミジンエキスを1日摂取目安量3粒当たり63㍉㌘配合しつつ、ペポカボチャ種子エキス360㍉㌘を加えた。約1カ月分(90粒入)で価格は5040円(税込)。これにより、既存商品「ノコギリヤシ+イソサミジン」と併せ、男女の排尿トラブルに対応できるようにした。

 同社では今年9月、イソサミンジンエキスの摂取に伴う女性の排尿トラブル改善効果について第9回日本排尿機能学会で発表。山田静雄・静岡県立大学大学院教授、影山慎二・かげやま医院院長らとの共同研究によるもので、尿意ひっ迫感や夜間頻尿など、排尿障害の自覚症状の顕著な改善のほか、排尿量が増加し残尿量は減少するなどの効果が見られたとした。

 試験は、過活動膀胱と診断された45歳以上の女性10名を被験者としたもので被験者はいずれも治療薬を服用しておらず、同素材を1日当たり35㍉㌘、1カ月間摂取。自覚症状の改善は10名中8名で認められたとしている。

 作用メカニズムも一部明らかにされており、同社と山田教授が行った動物組織試験では、イソサミジンには過剰に収縮した膀胱の平滑筋を弛緩させる作用のあることが確認されている。

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