黒酢サプリで肥満抑制、臨床試験で効果示唆(2013.8.22)


 黒酢濃縮末および黒酢もろみ末を含有する黒酢サプリメントに体重や体脂肪の増加抑制作用が示唆されることを、健康食通信販売の㈱えがおなどが二重盲検臨床試験で確認し、研究成果をまとめた論文が米国学術誌に掲載された。被験者は肥満傾向が認められる日本人男女48名で、特に、女性に対する肥満抑制効果の高い傾向が認められたという。

 この試験を実施したのは、同社の研究開発部はじめ食品臨床試験受託の㈱ティーティーシー、東京海洋大学の矢澤一良氏ら。論文は「ファンクショナル・フーズ・イン・ヘルス・アンド・ディジーズ」に今月9日付で掲載された。

 黒酢サプリメントを基幹商材とするえがおでは、研究開発部を組織し、基礎研究と臨床研究の両面から黒酢の機能性研究に取り組んでいた。

 論文によると、試験では被験者48名を無作為に24名(男性14名・女性10名)ずつ2群に分け、黒酢濃縮末と同もろみ末を1日当たり480㍉㌘含む食品またはプラセボを12週間摂取。また、えがおの発表によると、被験者には毎日10分程度のダンベル運動も実施してもらった上で、体重、BMI、内臓脂肪面積など肥満関連指標の推移を摂取前後で比較した。

 その結果、皮下脂肪など脂肪の減少について黒酢摂取群はプラセボ群に比べて有意差は認められなかった一方で、体重とBMIについては有意な増加抑制が見られた。また、被験者のうち女性の内臓脂肪面積の推移をみると、黒酢摂取群はプラセボ群に比べて増加抑制傾向が認められたとしている。

 なお、黒酢の機能性を巡っては、このほど有識者9名を発起人とする「黒酢研究会」が発足され、来月2日に正式発足する見通し。来年1月には学術集会も行う。

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