大豆タンパク 腸内細菌叢を多様に デュポンが確認(2016.4.21)


 米国・デュポン社のニュートリション&ヘルス事業部は、大豆タンパクの摂取により腸内細菌叢の多様性が高まることを動物試験で確認した。同社がタンパクの腸内細菌叢への有用性を検証したのは初の試み。同成果は「The Journal of Nutrition」の4月1日号に掲載された。

 試験は、ヒトとコレステロール代謝メカニズムが近いハムスターを対象に、大豆タンパクまたは乳タンパクを混合した餌を与えて、腸内細菌叢や脂質代謝に関わる肝細胞などを調べた。その結果、大豆タンパクを摂取したハムスター群の腸内細菌叢は類似しており、日和見菌に分類されるバクテロイデス門やクロストリジウム目の細菌、ビフィドバクテリアセアエ科の細菌などが多く、乳タンパク摂取群に比べて多様性が高まっていた。

 また、大豆タンパク摂取群では血中の総コレステロールやトリグリセリド量、アテローム発生リポタンパク質粒子が、対照群に比べて大幅に減少したことも確認された。

Clip to Evernote

ページトップ