クルクミン 米市場の勢い日本にも 関節ケアも有望(2016.4.21)


 クルクミン(ウコン)の抗炎症機能にもっと着目してほしい──高濃度クルクミン原料「C3コンプレックス」を供給するサビンサジャパンコーポレーション㈱が、ここにきてこう訴えている。クルクミンと言えば二日酔い防止などアルコール対応の定番素材。一方、米ダイエタリーサプリメント市場では近年、抗炎症作用を作用機序とする関節ケア素材などとして需要が大きく伸びている。

 米市場でクルクミンは、ここ6年間の間に市場規模がおよそ4倍にも伸びたとされる。日本ではアルコール対応素材としての消費者認知度が極めて高く、それ以外の機能性については業界内でも関心が薄いのが現状だが、米国では近年、脳機能や関節機能などサポートする素材として市場規模が大きく拡大。スポーツ向けサプリとしても注目度が高まっているといわれ、炎症反応に関する機能性表示を行う商品も多くみられる。

 サビンサジャパンでは、盛り上がりを見せる米市場でのクルクミンの訴求機能や需要の広がりを、日本市場にも呼び込みたい考え。「サビンサはクルクミンのパイオニア企業。機能性研究も数多く行われている。日本では機能用途が限られることもあり、市場ニーズとしては価格が優先される面がある。ただ、機能用途を広げていく中で、当社原料の品質の高さを改めて打ち出したい」と言う。

 同社が供給する「C3コンプレックス」は、クルクミノイド含有量を95%以上で規格化したもの。米GRAS認証も取得している。米国ではクルクミン市場の拡大を受け、ここ数年の供給量は右肩上がりで推移。日本でも、高濃度クルクミン原料として一定のシェアを確保している。

 また、同素材の関節ケア機能を示す最近のエビデンスとしては、14年に海外学術誌に掲載された二重盲検臨床試験論文がある。同じく同社が供給する「バイオペリン」と複合摂取することで、変形性膝関節症の痛みを安全に緩和する働きが確認された。

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