ラクトトリペプチド 筋肉痛軽減を確認(2016.6.9)


 アサヒグループホールディングス㈱(東京都墨田区)のコアテクノロジー研究所は、大学の陸上競技部員を対象にした試験により、ラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物が、スポーツ選手が取組む強度の負荷がかかる運動に対しても、疲労感および筋肉痛を軽減する可能性を確認した。

 試験は、陸上競技部員にラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物を含むタブレットを1日2回、4週間の合宿(強度の負荷がかかるトレーニングを行う)期間中に継続摂取してもらい、摂取前後に疲労感や筋肉痛に関するアンケート調査を行った。その結果、痛みや疲労感の評価方法として診療の場で広く用いられているVASアンケートでは、摂取グループは摂取しないグループに比べ、合宿による疲労や筋肉痛を感じている人数が少なかった。

 また、同社と京都府立大学青井助教授らとのマウスを用いた試験では、ラクトトリペプチド含有乳タンパク分解物の投与により、運動による筋損傷の軽減を確認した。投与群は筋損傷の指標となる血中クレアチンキナーゼ活性に有意な上昇がみられなかった。また、その機序は運動で発生する活性酸素を消去し、筋損傷を軽減する可能性を見出した。

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