Ⅱ型コラーゲン BHNの50%品が大きく伸張(2016.8.11)


 健康食品受託製造・原料供給のビーエイチエヌ㈱が、ここにきてⅡ型由来コラーゲン含有原料の販売量を大きく伸ばしている。同成分を50%以上含有する鶏軟骨抽出物を輸入販売しており、新規ユーザーの獲得などを受け、現在では月間数100㌔㌘がコンスタントに動く。ほかの同原料取り扱い先に同様の動きは見られず、堅調な販売量を維持しているため、同社に特有の引き合いと考えてよさそうだ。

 BHNが供給しているのは、仏ディアナ・ナチュラル社が製造する「コンドラクティブ(Chondractive)」。BHNが日本での輸入・総販売元となっている原料で、Ⅱ型由来コラーゲン(コラーゲンペプチド)のほか、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸の含有量も規格している。

 BHNによると、今年に入ってからの新規の引き合いの全てがⅡ型由来コラーゲンに着目したものだ。一方、同社では、タイの子会社工場で製造するⅡ型由来コラーゲン含有鶏胸軟骨抽出物も販売しているが、こちらの動きに大きな変化はないと言う。コンドラクティブと比べると、同成分の含有量が少ないことが理由とも見られ、関節ケアサプリ市場で現在、Ⅱ型由来コラーゲン含有量の多い原料が求められる状況が一部で生じている可能性がありそうだ。

 また、コンドラクティブにはヒト試験データもある。関節痛が6カ月以上持続している32名を被験者にしたもので、試験の結果、摂取群には疼痛軽減や運動機能の改善が認められたという。

 Ⅱ型コラーゲンは、軟骨に特有に含まれるコラーゲンの一種。同原料は、仏産などの鶏の軟骨を加水分解するなどして生産している。

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