UC‐Ⅱ 届出受理、じわり増加 龍泉堂が拡大狙う(2016.8.11)


 非変性Ⅱ型コラーゲン(UC‐Ⅱ)を機能性関与成分とする機能性表示食品の届出件数が、8日までに5品目となった。原料供給を担う㈱龍泉堂によると、現在、消費者庁に届出書類を提出中の企業は10社を超えるとみられる。ほかにも、書類提出にはまだ至らないものの届出サポートを行っている先が複数社存在する。同日現在9品目のグルコサミンの届出件数を、年内にも追い越したい考えだ。

 これまでにUC‐Ⅱで届け出たのは、健康食品通販大手の㈱エバーライフをはじめ㈱アイフォーレ、㈱元気堂本舗、㈱龍泉堂のほか、1日に届出情報更新で、ライフメイト㈱が新たに加わった。「ひざ関節の柔軟性、可動性をサポートすることが報告されています」と表示する。

 関節への働きを訴求する機能性表示食品の機能性関与成分は現在、グルコサミンとUC‐Ⅱが実質的に独占している状態で、受理実績の高さがテコとなり、今後も届出件数を積み上げるとみられる。

 その中で龍泉堂では、大手受託製造企業とも連携しながら、UC‐Ⅱの1日当たり摂取目安量などを強みに、グルコサミンとの差異化を図りつつ届出件数の拡大を狙う。米国の第三者機関が実施した研究レビューでは、1日当たりわずか10㍉㌘(非変性Ⅱ型コラーゲンとして)の摂取で有効性が認められると結論づけている。

 一方、龍泉堂ではUC‐Ⅱ以外に、ダイエット素材「アフリカマンゴノキエキス」、抗疲労・自然免疫活性化素材「ウェルミューン(β-1,3/1,6-グルカン)」といった独自素材でも、研究レビューなどを実施し、届出支援を進めている。間もなくとも考えられる届出受理を弾みに、原料事業の一層の拡大を図りたい考えだ。

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