豚軟骨コンドロイチンが堅調 日本ハム中央研(2016.8.11)


 日本ハム㈱中央研究所が昨秋から供給を開始した、コンドロイチン原料の引き合いが堅調に伸びている。サメ軟骨ではなく豚軟骨を原材料にしたもので、日本ハムグループのメリットを生かし、安定的に原材料を調達できる強みを訴求している。

 同社は昨年10月、食用コンドロイチンの新原料として、「P‐コンドロイチンNHZ」の供給を始めた。もともと、コンドロイチン硫酸含有豚軟骨抽出物として国内製造の「P‐コンドロイチン」を販売していたが、新原料は、含有量や品質などについて、既存原料と同等に規格化した海外輸入品。欧州で製造しており、既存品と比べて価格メリットの高さを打ち出している。

 コンドロイチン硫酸の含有量規格は、65~80%と高濃度。日本健康・栄養食品協会が昨年6月にまとめた「コンドロイチン硫酸食品 品質規格基準」(JHFA規格基準)にも準拠する。

 同社では、コンドロイチン硫酸含有豚軟骨抽出物の拡販に当たり、原材料不足の懸念が折に触れて伝えられるサメ軟骨抽出物に対して強く差別化する戦略。また、豚軟骨には「A型」のコンドロイチン硫酸が多く含まれることもアピールしている。同社によると、ヒトの関節軟骨中のコンドロイチン硫酸は加齢とともに減っていくことが知られるが、もっとも顕著に減少するのはA型だという。

 このほか、同社は現在、イミダゾールジペプチド(アンセリン、カルノシン)含有チキンエキスの販売量も伸ばしている。ロコモティブシンドローム対応商品が好調に売り上げを伸ばしていることが背景にある。

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