「神戸ユーグレナ」OEM開始 神鋼環境ソリューション(2017.1.19)


 栄養成分が豊富に含まれることで知られ、バイオ燃料としての応用も期待されるユーグレナの独自株を使った食品原料を、神戸製鋼グループの㈱神鋼環境ソリューションが開発し、16日、独自ブランドの「神戸ユーグレナ」を立ち上げ、食品・健康食品のOEM供給事業を開始した。製法を生かしたユーグレナの品質の高さなどを訴求し、2020年度までに売上高20億円を目指す。

 同社が製造するユーグレナ原料の名称は、「ユーグレナグラシリス EOD‐1」。同社は13年5月、筑波大学と共同でユーグレナの新規株を発見し、培養に成功したと発表。以来、健康食品や化粧品などへの商品化を視野に入れ、生産性向上を検討しつつ、事業化に向けた取り組みを進めていた。

 同社によると、神戸ユーグレナ(ユーグレナグラシリス EOD‐1)は、密閉された無菌状態のプラントで「純粋培養」するため品質管理の面からも強みがある。また、粉末にすると淡い金色を呈するのも特長。含有成分としては、ビタミン・ミネラルなど50種類以上の栄養素をはじめ、ユーグレナの特有成分であるパラミロンも豊富に含まれるという。

 同社は16日、独自の神戸ユーグレナを消費者などに普及啓発していくための専用ウェブサイトも開設。来月には、同ユーグレナを使った最終商品の販売をOEM供給先が始める見通しとなっている。


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