伯産プロポリスの一部輸入禁止 食肉検査で不正発覚 厚労省(2017.3.23)


 厚生労働省は21日、ブラジル国内で起きた食肉検査不正事件を巡り、捜査対象となった21施設で処理・加工・製造された鶏肉、ハチミツ、プロポリスなどの畜産食品について、輸入手続きを保留し、輸入を認めないことを発表した。同事件は、ブラジル政府の公表により明らかとなった。

 厚生労働省への取材では、不正は賄賂があったことを指摘しており、食品衛生上の問題の有無については、現在事実確認中だという。事実関係が明らかでないため、今後、対象の21施設で処理等された3品目の輸入届出があった場合は、別途通知するまでの間、輸入手続きは保留される。

 ブラジル政府の発表によると、21施設のうち3施設は操業停止措置がとられ、ほかの18施設は同国農務省の特別検査対象となり、出荷停止措置がとられている。

 この特別検査対象の18施設のうち2施設から輸入実績があり、そのうちの1施設が鶏肉、もう一つの施設からは一昨年に計7.3tのハチミツとプロポリスが輸入されていた。昨年は輸入実績無し。なお、ハチミツとプロポリスを輸入していた施設名はBREYER&CIA LTDA。

 厚生労働省では、これら2施設から輸入された鶏肉、はちみつ、プロポリスについて、輸入業者に流通状況の調査を要請している。

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