グルコシルセラミド ポーラ化成申請品に消費者委答申 (2017.7.20)


 グルコシルセラミドを関与成分とし、肌の乾燥に対するヘルスクレームを表示する特定保健食品(トクホ)について、2製品目の許可が年内にも下りそうだ。ポーラ・オルビスグループのポーラ化成工業が許可申請していた「ディフェンセラ」という製品について、安全性と有効性の審査を進めていた消費者委員会は10日、トクホと認めて差し支えない旨の答申を行い、発表した。

 今後トクホ制度を所管する消費者庁において、トクホの表示許可に向けた最終的な手続きが行われる見通し。許可を受ければ、グルコシルセラミドを関与成分とするトクホは、資生堂の清涼飲料水「素肌ウォーター」に続き2製品目となる。

 ポーラ化成が申請した製品は、米胚芽由来のグルコシルセラミドを関与成分とするもので、申請当時の食品の種類は粉末顆粒。「肌の水分を逃がしにくくするため、肌の乾燥が気になる方に適しています」とのヘルスクレームを表示する。ちなみに、資生堂の素肌ウォーターの許可表示は「本品は、肌から水分を逃がしにくくするグルコシルセラミドを含んでいるので、肌が乾燥しがちな方に適しています」。

 ディフェンセラの審査が消費者委員会に諮問されたのは2014年7月末。その後16年4月に資生堂がグルコシルセラミドで初の表示許可実績をつくっていたが、結局、答申までに3年近くの歳月を要した。一方、グルコシルセラミドを関与成分とし、同様の機能を訴求できる機能性表示食品は、これまでに20件以上が届け出られている。

 素肌ウォーターは現時点では未発売。表示許可後のポーラ・オルビスグループの動きが注目されそうだ。


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