岐阜県 柿など機能性表示目指す 大学内に食品科学研究所 19年度に開所(2017.11.13)


 岐阜県が機能性表示食品の届出に向けた研究開発の強化に乗り出している。この一環として、國立岐阜大学の敷地内に「岐阜県食品科学研究所(仮称)」を建設する。10月30日に起工式を行った。完成・開所は2019年度で、公立大学内に県の研究所を設置するのは初のケースとなる。

 研究の重点候補は、柿(富有)、スプラウト、プロポリス、すくなカボチャ、清酒類や発酵食品など10種類。特に生産量・消費量で全国トップクラスの柿は、加工食品を前提に機能性研究に力を入れる。柿は農研機構や各生産県でも機能性の研究は行われているものの、現在は機能性表示まで視野に入れて研究しているところはほとんどない。

 研究期間は5年で3年間を機能性成分研究、2年間を臨床試験や加工技術開発などに充てる。また、動物試験や臨床試験では同大学医学部、成分研究では岐阜市の大学の薬学部など、産官学の協力体制づくりにも取り組んでいく方針だ。

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