プロポリス、認知機能改善が示唆 マウス試験で可能性(2017.11.16)


 プロポリスの研究をすすめる会主催による、ミセル化抽出プロポリスの認知機能改善への可能性についての報告会が10日、都内で行われた。富山大学医学薬学研究部で長年認知症の研究を続けている新田敦美教授が、認知機能障害マウスを用いて試験した。

 試験では、Y迷路学習や水探索試験など行動量の変化を調べ、プリポリス投与で「興味深いデータが出た」とした。さらに新規物体認識試験におけるミセル化抽出プロポリスと水抽出プロポリスとの比較では、ミセル化抽出に、「意味がありそう」なデータが見出せたとした。

 今後は、認知機能改善のメカニズムを検討するとともに、ミセル化抽出物プロポリスに含有する成分のなかから作用に関わる特定の成分を特定する作業を進めていくとした。一方で、大学が研究を推進する和漢薬の考えから、単一の成分の関与ではなく、複数の成分で作用している可能性も指摘し、「効いているのならば、(成分を)分離しなくてもいいと思う」との見方も示した。


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