インアゴーラが新戦略 (2017.11.23)

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 日本商品専門の中国越境ECサイト「ワンドウ」を運営するインアゴーラは22日、新たな事業戦略を発表した。大木や中央物産、ときわ商会など、大手流通・卸12社と協力して、中国越境EC向けの本格的な「中間流通」体制を構築する。これらを含めた新事業推進のため、伊藤忠商事、KDDI、SBIホールディングスから、第三者割当増資で約76.5億円の資金調達を行った。

 「独身の日」(11月11日)のネット通販売上高が5兆円を突破するなど、中国の消費市場は拡大を続けており、日本商品の人気も高まっているが、日本企業にとっては、中国の小売業者と繋がる中間流通業者が存在しないため、販路開拓が大きな課題となっていた。

 インアゴーラの取り組みは、こうしたボトルネックを解消しようというもの。煩雑な通関手続きやSNSマーケティング、商流構築などのサービスをワンストップで提供する。

 中国では認知度が低い日本の機能性表示食品も急速な高齢化が予測される中国では潜在的需要が大きい。膨張する中国市場に日本企業はどうアクセスするのか。越境ECは今後もますます注目される分野になりそうだ。

【写真=写真中央:インアゴーラ・翁社長、右:鈴木善久・伊藤忠商事専務、左:森田圭・KDDI執行役員】

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