フコイダンなど健食の輸出急増か 沖縄税関の2017年輸出統計(2018.1.29)


 財務省の沖縄地区税関が24日に発表した「主要食料品・飲料の輸出動向」(速報)によると、種類別で「健康食品・乳幼児用食品」が「飲料」を抜き初めて輸出金額でトップとなった。業界関係者によるとフコイダン製品などの輸出急増が要因ではないかとしている。

 沖縄地区税関の統計によると、主要食料品・飲料の2017年輸出総額は、前年比約4億円増の24億5840万円となった。うち「健康食品・乳幼児用食品」は6億9977万円で、「飲料」の6億7000万円を抜いて、品目別で初めて首位になった。「飲料」は30年以上トップを占めていた。

 ただし「健康食品・乳幼児用食品」の内訳は公表されていないため、健康食品と乳幼児用食品の比率は分からない。

 沖縄県健康産業協議会によると、中国、香港、台湾などでのプロモーション活動を背景に、昨年からフコイダンやビデンスピローサなどの健康食品・素材の輸出が急増しており、特にフコイダンは関心が非常に高いという。輸出先は香港、台湾、ベトナムが大部分を占めるが、最近は中東のバイヤーからの引き合いも増えているという。

 同協議会では、中国のみならず他のアジア諸国でも健康志向が高まっているとして、今後も積極的な市場開拓に取り組む考え。

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