コラーゲンペプチド、久々の届出受理 15年4月以来2件目 魚由来で「肌の潤いに役立つ」(2018.1.29)


 26日にあった機能性表示食品の届出情報更新で、コラーゲンペプチドを機能性関与成分にした届出が新たに追加された。コラーゲンペプチドの届出が受理されたのは、制度施行初年度の2015年4月以来2件目。前回の届出は膝関節への働きを訴求するものだったが、新たな届出のヘルスクレームは、「肌の潤いに役立つ」となっている。

 届出を行ったのは江崎グリコ。機能性関与成分の名称は「魚由来低分子コラーゲンペプチド」とした。機能性の科学的根拠として研究レビューを届け出たもので、届出情報によると研究レビューはコラーゲンペプチド製造販売大手の新田ゼラチンが実施した。

 今回グリコが届け出たのは、コラーゲンペプチドとともに、モノグルコシルヘスペリジンを機能性関与成分にした清涼飲料水。モノグルコシルヘスペリジンによる、冷えに伴う皮膚表面温度の低下軽減機能も同時に表示し、ダブルヘルスクレームを行う製品となる。商品名は「ヘスペリジン&コラーゲン」。

 この届出では、機能性関与成分の魚由来低分子コラーゲンペプチドについて、「魚を原料とした平均分子量が1000以下になるまで細かく分解されたコラーゲンペプチドのこと」と説明している。コラーゲンペプチドに詳しい業界関係者によると、消費者庁はキューサイによる最初の届出(届出番号A21、ひざサポートコラーゲン)を受理して以降、機能性関与成分を「コラーゲンペプチド」とすることに難色を示していた。というのも、コラーゲンペプチド中の主要な活性成分をめぐっては、近年の研究で2つのアミノ酸が結合したプロリルヒドロキシプロリン(Pro‐Hyp)などジペプチドが有力視されており、同庁は、コラーゲンペプチドでなく、ペプチド中のジペプチドを機能性関与成分にするよう暗に求めていたといわれる。同庁が考え方をここにきて変えた可能性がある。

 研究レビューを手掛けた新田ゼラチンは今後、今回受理されたレビューを活用した届出サポートに乗り出す見通し。

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