17年度市場規模 1649億円に 機能性表示食品 矢野経調べ(2018.3.8)


 矢野経済研究所の調べによれば、機能性表示食品の2016年度市場規模(出荷額ベース)は1364億6000万円、17年度については1649億円にまで拡大する見込みという。同社が昨年8月から今年1月にかけて調査し、7日、結果を公表した。

 機能性表示食品を含む健康食品全体の17年度市場規模については、同じく出荷額ベースで前年度比0.9%増の7619億円が見込まれるという。

 同社調べによると、機能性表示食品の15年度市場規模は446億円。これに対して17年度は4倍近い伸びを見込むが、同社では今後の市場動向について、競合が激化すると予想。「研究レビューによる同一関与成分での受理件数の増加」を理由に挙げる。

 一方、機能性表示食品の認知率・摂取状況などを調べる目的で同社が昨年末実施した消費者アンケート調査結果によれば、「知っている。商品を摂取したことがある」と答えたのは全体で29.6%、「知っているが摂取したことはない」が46%。「知らない」は24.4%だったという。いずれも回答は単数回答。

 調査対象は30代以上男女1000名で、調査方法はインターネット。機能性表示食品の機能性として関心があるものを尋ねる設問(複数回答)では、「内臓脂肪対策」、「中性脂肪対策」、「コレステロール対策」がそれぞれ2割を超えたといい、同社では、それら機能性に対する「関心の高さが窺える」としている。

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