コーヒー由来クロロゲン酸 初の届出 花王が「ヘルシア」(2018.4.19)


 コーヒー豆由来クロロゲン酸類を機能性関与成分にした機能性表示食品2品の届出情報が18日、公開された。いずれも届出者は花王。「ヘルシア」シリーズに加える。

 コーヒー豆由来クロロゲン酸類の届出は初。受理されたのは粉末清涼飲料「ヘルシア クロロゲン酸の力 コーヒー風味」、同「──黒豆茶風味」の2品。いずれもヘルスクレームは、「高めの血圧を下げる機能があることが報告されています。血圧が高めの方に適しています」となっている。機能性の科学的根拠は研究レビュー。

 コーヒー豆由来クロロゲン酸類は、花王の特定保健用食品(トクホ)「ヘルシアコーヒー」の関与成分でもある。

 トクホで許可されたヘルスクレームには、「エネルギーとして脂肪を消費しやすくするので、体脂肪が気になる方に適しています」の他に、「酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)を低減してコーヒーポリフェノールの効果が引き出されるよう工夫されているので、血圧が高めの方に適しています」もある。

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 花王による機能性表示食品の届出は、サプリメント「リファイン MFGM」(乳由来スフィンゴミエリン)、粉末清涼飲料「ヘルシア 茶カテキンの力 緑茶風味」(茶カテキン)に続き計4品となった。

 「ヘルシア」は、同社のヒューマンヘルスケア事業の主力ブランドの一つ。同社は今後、同一ブランドでトクホと機能性を併売していくことになる見通しだが、消費者の受け止めが気になるところ。トクホと機能性の区別がつかないなどと消費者団体などが指摘している中で、販売手法が問われる可能性もありそうだ。

 花王が機能性表示食品に届け出た「ヘルシア 茶カテキンの力 緑茶風味」のヘルスクレームは、「肥満気味の方の内臓脂肪を減らす機能があることが報告されています」。一方、同じく茶カテキンを関与成分にしたトクホ「ヘルシア」は、「脂肪を代謝する力を高め、エネルギーとして脂肪を消費し、体脂肪を減らすのを助けるので、体脂肪が気になる方に適しています」と違いがある。


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