DgS、管理栄養士の活用強化へ 〝食と健康〟新市場創出に向け JACDSが検討プロジェクト(2018.5.14)


 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が、ドラッグストア店頭での管理栄養士の活用強化を検討する目的で、近く、プロジェクトを立ち上げる。保健機能食品などで構成する、ドラッグストアにおける「食と健康」カテゴリー市場の創出を目指す取り組みの一環。食事や栄養に関する専門知識を持つ管理栄養士を活用し、食と健康カテゴリー商品の選択や使用法に関する適切な知識・情報を来店客に伝えていくことで、より健全な市場育成と成長を図りたい考え。

 プロジェクトは、同協会の設立20周年記念事業の一環として、今年6月から来年3月まで取り組む予定の、「ドラッグストア成長戦略プロジェクト」の一つとして立ち上げる。

 それと同時に、食と健康に関する「市場創造プロジェクト」も立ち上げる方針。こちらでは、商品構成や販売方法を検証し、来年3月までに食と健康に関する「販売マニュアル」をまとめ、ドラッグストア業界全体で実施する計画。両プロジェクトを車輪の両輪とし、食と健康カテゴリーの市場創出を実現するための施策を研究、実行していく。

 一連のプロジェクトを通じ、ドラッグストアに勤務する管理栄養士の拡充も検討する。現在でもドラッグストアには管理栄養士資格を持つ従業員が一定数勤務しており、同協会事務局によると、その数は推計で計1万~1万2000人ほど。これを「一つの目標として、2025年までに10万人(にまで増やしたい)」(宗像守事務総長)としている。

 プロジェクトでは、ドラッグストアにおける管理栄養士ならではの役割や業務を検証するとともに、管理栄養士資格を持つ従業員への業務支援策の構築や、新たな資格手当などの検討を行う。

 また、管理栄養士の活用強化にあたり同協会では、管理栄養士や栄養士の職能団体「日本栄養士会」と連携していきたい考えも示している。

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