前年度比1000㌧増の5800㌧ 17年度コラーゲン販売量(2018.5.17)


 2017年度のコラーゲンペプチド販売量は、少なくとも5800㌧に達したことが、日本ゼラチン・コラーゲンペプチド工業組合(GMJ)の調べで分かった。ニッピや新田ゼラチンなど、コラーゲンペプチドやゼラチンの製造販売を行うGMJ加盟企業のうち6社の販売量を集計したもの。前年度に比べて1000㌧近くも増加し、調査開始以来の過去最高販売量を記録した。

 16日までに集計結果を公表した。GMJは2001年以降、組合員企業を対象にした、コラーゲンペプチドとゼラチンの年間販売量を年度ごとに発表している。これまでの最高は、10年度の5342㌧だった。

 16年度の販売量は4867㌧だったが、17年度はおよそ1000㌧増の5800㌧となり、前年度比は19.2%のプラスだった。販売量の内訳を用途別に見ると、食用は前年度比14.9%増の4772㌧と2ケタ増。輸出は、同68.8%増の901㌧と大幅に伸びた。

 伸長した要因についてGMJでは、コラーゲンペプチドの摂取に伴う機能性を紹介した昨年3月のNHK番組の効果が持続し、「新規ユーザーや回帰ユーザーの獲得」につながった他に、「中国人を中心とした外国人観光客による日本のブランド商品の大量購入の寄与も見逃せない要因」だと分析。それに加えて原材料としての輸出量が大きく増加した。

 なお、ゼラチンの17年度販売量は1万6524㌧だった。前年度比は1%のマイナスとなったが、食用については1万2076㌧と2.2%増加した。コンビニエンスストア向けの惣菜用途の需要が引き続き堅調に推移した。


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