国セン ビワ種子健康茶など商品テスト (2018.6.21)


 国民生活センターは14日、ビワ種子を使用した健康茶やウメエキスなどのシアン化合物濃度試験の結果を発表した。

 試験をしたのは、ビワ健康茶4銘柄、ウメエキス4銘柄、プルーンエキス2銘柄で、いずれもビワ、ウメ、プルーンのみを原材料とした商品。

 試験の結果、飲用・摂食状況では、いずれもシアン化合物の国の基準10ppmを下回ったが、ビワの種子を原材料にした健康茶3銘柄は、ティーバッグ状態で、160~660ppmのシアン化合物が検出された。

 これらの健康茶には飲用量の目安が記載されていないことから、国民生活センターでは、健康に悪影響を及ぼすおそれがないとされる値(20μg/kg体重)を超える可能性があるとした。

 試験結果を踏まえ、国民生活センターでは、事業者に対して、最終製品で10ppmを超えるものは必要な対応を講じること、厚生労働省と農林水産省に対しては指導を要望した。

厚労省が通知
 厚労省はこれを受け、14日付けで各都道府県に通知を発出した。内容は、シアン化合物含有で自主検査対象になっているビワの種子、キャッサバ、亜麻の実、梅の種子など7品目について、国のシアン化合物含有濃度基準10ppmを超えないよう指導し、超えた場合は食衛法6条2号(販売禁止)で措置。ただし、最終製品・抽出液で10ppmを超えなければ、直ちに6条2号に該当するものではないなどとするもの。

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