帝人、イヌリンで第2弾事業 オランダ企業と販売契約締結(2018.7.12)


 レジスタントスターチなどが豊富な大麦食品「バーリーマックス」を手掛ける帝人は、新たな機能性食品事業を開始する。第2弾商材は水溶性食物繊維の「イヌリン」。まずはイヌリンの用途開発や臨床試験を含めた機能性に関するエビデンスを集積し、来年度から本格的な販売を開始する。「イヌリア」のブランド名で展開する予定。

 9日付で、同素材を製造するオランダのセンサス社(北ブラバント州ローゼンダール)と日本における独占販売契約を締結した。センサス社は、チコリやアガベを原料にしたイヌリンを事業の柱にする食品素材メーカー。飲料や菓子など加工特性別に6アイテムのイヌリン原材料を揃える。売上高は約110億円(2016年度)。

 帝人では、17年度を初年度とする3カ年の中期経営計画で、成長戦略事業のひとつとしてヘルスケア領域の拡充を掲げており、機能性食品事業もそのひとつ。「バーリーマックス」でも軸としている、腸内フローラの改善を切り口とする食品素材の探索を進めつつ、その他の分野の機能性食品素材の取扱いも視野にヘルスケア事業領域の拡大を図っていく。

Clip to Evernote

ページトップ