ケミン ユーグレナ原料市場参入 パラミロン高含有品を提案(2018.8.20)


 微細藻類ユーグレナを使ったサプリメント原材料の供給に、ケミン・ジャパンが販売代理店を通じて乗り出す。屋外培養ではなく、密閉型プラントで培養する製法を取るもので、ユーグレナに特有のβ‐グルカンの一種、パラミロンを大量に含む。機能性としては、β‐グルカンによる免疫サポート機能を訴求していく方針で、エビデンスの蓄積を進めている。家畜向け飼料としても提案していく。

 ケミン・ジャパンの市場参入により、国内ユーグレナ川上市場(原材料供給など)に展開する企業は、以前から展開しているユーグレナ、神戸製鋼グループの神鋼環境ソリューションを加えて3社となる。ケミン・ジャパンが取り扱うユーグレナは、プラント培養に伴い、光合成を行わないため、原材料の性状が緑色ではなく黄色を呈す。また、パラミロンが多く含まれる点で、神鋼が生産するユーグレナに近い。

 ケミン・ジャパンが新たに輸入を始めるのは、プラント培養したユーグレナを乾燥粉末にした「BetaVia Complete」。同社本社の米ケミン社が、昨夏から新製品として米国市場で提案を始めていた。輸入手続きは8月初旬までに完了しており、引き合いに応じて輸入を始める。

 米国よりも日本で認知が進んでいると言えるパラミロンについては、含有量を50%以上で規格。他に、20%以上のタンパク質をはじめビタミン・ミネラル、アミノ酸などが含まれるという。米ケミンでは、同じく「BetaVia」シリーズとしてパラミロン含量95%以上品も用意しており、ケミン・ジャパンでも、需要を見ながら日本への輸入を検討する。


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