森下仁丹が「カシス- i」 明治からブランド譲受(2018.9.6)

森下カシス ①

【写真=「カシス‐i」】

 
 森下仁丹がカシス抽出物を配合したサプリメントの販売を7月より進めている。
 商品名は「カシス‐i」。アントシアニンを多く含む健康食品素材としてカシスが注目される契機となった明治のブランドとして知られるが、6月、明治との間で同ブランドの販売譲受契約を交わしていた。

 明治は森下仁丹に「カシス‐i」のブランド、商品としてのサプリメント「カシス‐i」および「同EX」の販売を譲渡。明治としての同ブランドの販売は、同2品の在庫が無くなり次第終わることになる。

 明治が「カシス‐i」の第1弾商品を市場投入したのは2005年8月。100㍉㍑アルミ缶ボトル入り機能性ドリンクだった。

 また、2000年以降には、カシス抽出物の機能性として末梢循環や視覚機能に及ぼす影響などを相次いで報告。同品を発売した05年には、目元のくまを改善させるとする論文発表も行うなど一定のエビデンスを蓄積してきた経緯がある。

 森下仁丹では、「更なる研究、製品の企画・販売に尽力する」としたうえで、7月20日に「カシス‐i」(=写真)を新発売。ブランドロゴやパッケージをはじめ、カシスエキス配合量(1日摂取目安量あたり250㍉)、ルテイン、β‐カロテンを組み合わせるなどの商品仕様の他、価格も含めて明治が販売していた商品をほぼそのまま生かした。同社オンラインショップでの販売価格は60粒入り(約20日分)で1543円。ドラッグストアなど店頭販売も進めているという。

 8月31日には「カシス‐iEX」も発売。今後、カシス抽出物を配合した第3弾商品の市場投入も行う計画だ。加えて、カシス抽出物の原材料供給を手掛けることも検討しているという。同社は独自健康食品素材の外部販売も行っている。明治のグループ会社、明治フードマテリアがカシス抽出物の原材料供給で継続しており、何らかの特徴付けを行ったうえで、原材料供給を展開していく方向のようだ。


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