アフリカマンゴ、届出増 体重減少でDHCも届出(2018.11.22)

DHCアフリカマンゴ⑥

 アフリカマンゴノキ由来エラグ酸(以下、アフリカマンゴ)を機能性関与成分にしたサプリメントの届出をDHCが行い、7日、届出情報が公表された。同成分は今年に入り届出件数が増加傾向。大正製薬やリフレといった有力企業も届け出ている中で、ダイエットサプリの販売に強いDHCによる届出は市場にインパクトを与えそうだ。

 これによりDHCからの届出は14件となった。新たに届け出たのは『ウエスト気になる』を製品名とするタブレット状サプリメント。届け出た科学的根拠に基づき、肥満気味の人の体脂肪▽中性脂肪▽体重▽ウエスト周囲径──の減少サポートと同時に、高めのBMI値の改善に役立つ旨を表示する。

 機能性関与成分の研究レビューに基づくヘルスクレームで「体重」や「ウエスト周囲径」の減少に言及できるのは現在、葛の花由来イソフラボンとアフリカマンゴノキの大きく2成分。ローズヒップ由来ティリロサイドで体重減少に言及する初の届出が今月受理されたが、まだ1件。体重訴求カテゴリーの機能性表示食品をけん引しているのは前述の2大成分だ。

 アフリカマンゴの届出は昨年8月末に初めて受理。以降、今月15日現在までに計13件が届け出られており、うち9件が、分析方法を原則全面公開するなど、届出ガイドライン(GL)の大型改正が行われた今年3月28日以降の受理となっている。

 独自の研究レビューによって中性脂肪やLDLコレステロールの低下機能を訴求するサプリメント2品を届け出た大正製薬の他、『ダイエットのみかた』を商品名にしたサプリを届け出たリフレもGL改正後の受理。このほか、これまでにメタボリック、QOLラボラトリーズ、ファイテン、エルベ・ブランズなどが届け出ている。

「今年度中に20件達す」
 米ダイエタリーサプリメント市場でもウエイト・コントロール(体重管理)素材として流通しているアフリカマンゴの原材料供給を日本で一手に手掛けるのは龍泉堂だ。最終製品販売会社などに対する届出サポートも手掛けており、今後の届出動向について、「今年度中にも20件に届く」(塩島由晃社長)と見る。

 塩島社長によると、アフリカマンゴの届出は現在、いわゆる「一発受理」に近い状態で進んでいるという。

 同社は米国の第三者専門機関と連携してアフリカマンゴの研究レビューを実施。機能性関与成分の定量・定性分析に関しては、最新の分析機器も保有する国内の大学研究室などと連携。こうした外部機関の知見も生かしつつ、中小から大手まで、分け隔てなく届出支援を進めている。

 一方、関節対応の機能性関与成分「非変性Ⅱ型コラーゲン(UC‐Ⅱ)」も、日本市場では龍泉堂が独占的に原材料供給を手掛ける。

 UC‐Ⅱの届出件数は現在29件と30件が目前。同成分についても、同社で届出支援を行っており、アフリカマンゴと同様に、現在、差し戻しがほとんどない形で届出が進んでいるという。


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