向春草、ハントキーが最終製品 市場本格参入の第1弾商品に(2019.1.7)


 中国の電子部品メーカー大手「ハントキー」が健康食品市場に本格参入する。主導するのは日本法人ハントキージャパン。ポリフェノールやα‐リノレン酸を豊富に含み、〝メタボ〟予防の機能性も期待できる新素材、奄美群島徳之島産シマアザミに着目した。近く、日本で最終製品を発売し、販売プロモーションも展開しながら認知を高め、中国市場に販路を拡大させる。

 中国・深センを拠点とするハントキーは1992年設立のIT電源機器メーカー大手。DELL社などを顧客にグローバルに展開、近年では空気清浄器やビューティケア機器を開発するなどヘルスケア領域にも進出しており、健康食品の販売を手掛けるのは自然な流れとなっていった。

 ハントキージャパンが今月中に新発売するのは『アマミシマアザミ向春草』。シマアザミの機能性研究などを手掛けるNPO奄美機能性食品開発研究会(徳之島町)が商標登録した「向春草(こうしゅんそう)」を商品名に掲げ、健康増進や美容に資する健康食品として、「まずは日本国内で支持を得たい」(羅誠社長)としている。

 シマアザミはキク科植物の一種。奄美群島の一部地域では、煮つけなどとして伝統的に食してきたとされる。これを健康食品素材として応用開発し、産業振興にも役立てようとしたのは医療法人「徳州会」創設者の徳田虎雄氏。前述のNPO法人を立ち上げるなどして、産学連携で研究開発を進めさせた。

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