HMB IC認証、原材料で取得 小林香料が国内製造品で(2019.1.10)


 国際的なサプリメントのアンチドーピング認証プログラム「インフォードチョイス」(IC認証)について、新たに小林香料が取得していたことが分かった。同社が日本国内で製造販売する「HMB(3‐ヒドロキシ‐3‐メチルブチレート)カルシウム」について、原材料認証を昨年末までに受けていた。HMBの原材料としてのIC認証取得は、運用が先行している海外市場も含めて初とみられる。

 IC認証の原材料認証について日本国内ではこれまでに、三菱ガス化学の「BioPQQ」、森川健康堂の「スポーツローヤルゼリー」が取得。今回、小林香料がHMBで認証を受けたことで、計3製品となった。

 小林香料は、製造販売するHMBについて品質の高さを強く訴求。不純物を含まない高純度のHMBであることをアピールし、海外製品に対する差別化も図っている。その中で、製造・品質管理の確かさをより強く訴求できるようにするため、今回、IC認証を取得したという。

 同社は取材に、「アスリート向けの製品に配合したいというお話も多くいただく。その中で、高品質をアピールしているにも関わらず、アンチドーピング認証がないというのでは、説得力がない。そのため、IC認証の取得が必要と考えた」と語った。

 IC認証の原材料認証は、あくまでも原材料のアンチドーピング性を認証するもの。そのため、それを配合した最終製品にドーピング禁止物質が含まれないことを保証するものでなく、最終製品でIC認証を取得するには別途認証申請を行う必要がある。一方、原材料認証では、製造ロット全ての分析が規定要件とされており、より厳しい品質管理が求められている。

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