白鶴酒造 サプリ市場に本格参入 (2019.2.7)

白鶴①

【写真=『ハクツルの健康食品 ユーグレナ GOLD 発酵毎日』】

 日本酒メーカーの白鶴酒造(神戸市東灘区)がサプリメントの本格販売を始めた。以前から化粧品の販売を行ってきたが、サプリメントの本格販売は初。1日、神鋼環境ソリューションと共同開発したユーグレナ配合サプリメントを通信販売と直営店で発売した。初年度売上高として1~2億円、2~3年以内に3億円を目指す。

 白鶴が発売したのは、『ユーグレナ GOLD発酵毎日』(=写真)。酒粕のほか、神鋼環境が技術開発した「ユーグレナグラシリスEOD‐1株」を原材料にしたタブレット形状のサプリメント。二つの素材の組み合わせにより、50種類以上の栄養素を効率よく摂取できるとアピールする。価格は150粒(約30日分)入で税別7000円。

 白鶴は、以前から、酒粕由来の成分を配合した基礎化粧品ブランド『ライスビューティ』を通信販売で展開していた。健康食品については、2013年ごろにテスト販売を実施した経緯があるが、本格販売に乗り出すのは同品が初となる。

 白鶴と神鋼環境は、お互い神戸を地元とする。昔から神鋼環境が、白鶴が使う日本酒醸造用タンクや、生酒のろ過装置を製造していたことも縁となり、今回のサプリ共同開発に至った。

 神鋼環境のユーグレナ株は、ユーグレナに特有の成分で、不溶性食物繊維の一種、パラミロンを高含有するのが最大の特長。ユーグレナZ株と比べて4倍以上も多いとされ、含有率は70%以上と高濃度に含む。これまでにサプリメント形状の食品で複数の最終製品化実績をあげているが、タブレットでの製品化は今回が初。

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