HMB DHCらが新たに届出 顔ぶれも変えて復活進む(2019.5.16)


 HMBカルシウム(以下HMB)を機能性関与成分とする機能性表示食品の届出が増えている。先月26日から今月10日までの届出情報更新で、DHC、日本薬師堂、つうはん本舗からの届出が新たに公開。「歩行能力の改善」問題の煽りを受け、届出の取り下げが相次いでいたが、以前の勢いを取り戻しつつある。

 DHC、日本薬師堂がHMBを届け出るのは初。つうはん本舗は、昨年11月に届出を取り下げていたサプリメント『HMB for シニア』のヘルスクレームなどを変更し、新規の届出を行った。

 3社とも届け出たヘルスクレームは「筋肉の維持に働きかけ、運動との併用で、自立した日常生活を送る上で必要な筋力(立つ・歩くなどの日常の動作に必要な筋力)の維持・低下抑制に役立つ機能が報告されています」。いずれもHMBを国内で製造する小林香料が実施したシステマティックレビュー(SR)を届け出た。

 最大11件あった「歩行能力の改善」の文言をヘルスクレームに含むHMBの届出は、現在までに全て取り下げられた。だが、新たに実施したSRに基づくヘルスクレームへの刷新、機能性関与成分名称をHMBからHMBカルシウムに変更するなどした小林香料による新規届出が先月公開されたのを皮切りに、10日までに計6件の届出が新たに公開。DHCが新たに参入するなど届出者の顔ぶれを変えながら、届出の復活が進んでいる。

 DHCが今回届け出たのは、『高タンパクHMBパウダー』というパウダータイプのサプリメント。乳清タンパクを主要原材料とする。

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