帝人、新会社でサプリ事業開始 NMNで市場参入 高額商品を展開(2019.5.16)


 帝人がサプリメント事業に本格参入する。ニコチンアミド・モノヌクレオチド(NMN)を配合したサプリメントを新たに設立した販売会社を通じて市場展開を図る。

 まずはNMN配合サプリのネット販売を進めながら、今後、高い機能性を持つ原材料の開発、製品化も視野に入れ事業を拡充する。同社が16日発表した。

 帝人ではこれまで、スーパー大麦やイヌリンなど機能性素材の食品事業を広げてきたが、サプリ形状の製品取扱いは初めて。同社では以前よりニュートラシューティカル分野への進出を明言していた。

 新会社「NOMON(ノモン)」の社長には、帝人の医薬品研究・開発などを担うヘルスケア事業部統括補佐・山名慶部長が兼務する。また製品のブランディングについては、外部企業の協力を得て、「これまでの医療や食品事業とは全く異なるブランド事業展開を行う」としている。

 NOMONは最終商品の販売に関する事業を担当し、素材の研究面に関する業務は従来通り帝人のヘルスケア事業部で進めていく。

 16日から販売を開始したサプリ「NADaltus(ナダルタス)」は、1日摂取目安量1粒中にNMNを125mg配合したもの。国産のNMNを用いて、cGMP認証を取得した国内工場で製剤化するトレーサビリティを担保したとしている。30粒入で税込15万円。販売は自社通販のみ。

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