新菱 健食事業に本格参入へ (2019.10.10)


 三菱ケミカルの100%子会社で環境リサイクルなどを主要事業に展開する新菱は、健康食品事業に本格参入する。以前より手掛ける国産養殖クロマグロの動脈球由来のエラスチンの原材料供給とともに、抗酸化成分を含む魚由来ペプチドなどの新規素材の開発を進めるなど、取り扱う素材も拡充させる。

 プラントの建設にも乗り出す。5年後を目途に、健食事業関連の売上高を10憶円程度に引き上げる。

 同社では今年4月にヘルスケア事業推進室を立ち上げ、健康関連事業の本格始動に向け体制を整えていた。

 健康食品向けのプラントについては、新菱本社近くの化粧品用エラスチンの製造ラインを設けている三菱ケミカル・福岡事業所(北九州市八幡西区)内での設置を想定している。

 まずは化粧品向けで供給が進んでいるエラスチンを健食・化粧品向け合わせて年間10㌧生産できる体制を構築することと並行し、第2弾素材として予定している魚由来ペプチドの開発も進めていく計画だ。

 素材開発を進める一方で、最終商品の販売にも着手する。以前取り扱っていたコラーゲンの製造時にゼラチンに気泡が発生する条件下を発見し、その特許技術を応用し、ゼリーに水素を包含させた最終商品の販売を、外部サイトを通じて10月から通販展開を始めている。
 同技術を用いたOEM展開も今後進める計画だ。

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