第一三共ヘルスケア 通販子会社を販売元に (2020.7.23)

第一三共ヘルスケア修正差し替え①

 OTC医薬品製造販売の第一三共ヘルスケア(東京都中央区)が機能性表示食品市場に参入しそうだ。以前からスキンケア化粧品などの通信販売を手掛けており、製品ラインナップの強化を図るとみられる。同社を代表するブランド『リゲイン』(Regain)を商品名に冠した機能性表示食品のサプリメントを、グループの通信販売会社を通じて展開していく見通し。

 機能性表示食品の届出情報更新で7月7日、『リゲインスリープチャージα』を商品名とするサプリメントの届出が公開された。届出資料によると、「発売元」は第一三共ヘルスケア。「販売元」は同社のグループ会社で、スキンケア化粧品ブランド『ライスフォース』などの通信販売を手掛けるアイム(香川県高松市)とされている。

 届出者及び製造者は、健康食品受託製造大手の三生医薬。
 2015年に第一三共ヘルスケアの100%子会社となったアイムは、商品名に『Regain』を掲げた指定医薬部外品『トリプルフォース』と『メディラクト』(いずれも打錠)を販売している。三生医薬を通じて届け出された機能性表示食品のサプリメント(打錠)は、これらの姉妹品になるようだ。届出資料上の販売開始予定日は来年1月とされている。

 第一三共ヘルスケアは、2006年ごろにサプリメントの通信販売を手掛けていたものの、以降は食品から遠ざかっていた。機能性表示食品を通じて再参入することになりそうだ。

 機能性表示食品として届出された『リゲインスリープチャージα』は、GABAを機能性関与成分にしたもの。届け出されたヘルスクレームは次の通り。

 「GABAの継続的な摂取により、一時的な疲労感やストレスを感じている方の睡眠の質(寝入りばなの眠りの深さ)の向上や、すっきりとした目覚めに役立つ機能があること、また、日常生活で生じる一時的な活気・活力の低下を軽減する機能があることや、デスクワークなどの精神的ストレスがかかる作業によって生じる一時的な疲労感を緩和することが報告されています」

【写真=『リゲイン』の機能性表示食品が三生医薬より届け出された(画像は消費者庁届出DBより。一部切り抜き)】



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