日本アムウェイ、新・八王子流通センター稼働 (2020.11.26)

アムウェイ合体⑤ アムウェイ 社長③

「今後10年の成長支える」
 MLM大手・日本アムウェイの東日本エリアの物流拠点、東京・八王子の流通センター(八王子市石川町)が改修作業を終え、11月16日から本格稼働した。投資金額は約16億円。ウェイト・チェッカーなど最新鋭の設備を導入するなど出荷ラインを整備し、配送時間の効率化などを実現した。八王子流通センターのリニューアルに伴い、西日本の製品流通を担ってきた神戸の流通センターは今月末に閉鎖し、すべての物流業務を八王子に集約させる。

 八王子流通センターは1997年の稼働。当時はグループをまとめるリーダーが商品を大量注文するケースが多かったが、最近は定期配送サービスの導入でオーダーの小口化で配送の細分化が進むなどしており、新たなシステムの構築や、オペレーションの見直しなどが迫られていた。

 リニューアルでは、米国本社の物流施設で取り入れている設備やシステムを手本に、作業精度を向上させた最新のデジタルピッキングはじめ、空箱の重量と製品ピックアップ後の重量をオーダー情報から計算するウェイト・チェッカーや出荷ラベルの自動貼り付けマシンなど、出荷に関わるすべての配送設備を入れ替えた。

 また、2シフト制の導入などによって出荷能力が25%向上したほか、配送リードタイムを全体平均で約20%短縮させるなど、出荷業務の大幅な効率化を実現した。

 さらに、納品書のデジタル化や、梱包時に使用する緩衝材を紙からエアパッキングへの変更、配送作業におけるペーパーレスを進めるなど、環境にも配慮した出荷ラインに切り替えた。紙の使用料は年間で約25t削減できるという。

 11月18日に開いた内覧会であいさつした同社ピーター・ストライダム社長は、今回の物流拠点の大規模なリニューアルについて、「今後10年の成長を支えるための設備投資」だとし、会員のEコマースを含めたビジネス活動を支援する取組みを今後も強化していく考えを示した。

【写真:左=最新鋭の出荷ラインを整えた新・八王子流通センター。出荷能力の向上、配送時間の短縮を実現した 写真:右=ストライダム社長】



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