38件一挙公開 過去最高に迫る 「機能性」届出 今年度845件に(2021.2.25)


 消費者庁は24日、機能性表示食品の届出情報更新を行い、計38件の届出を新たに公開した。これにより、今年度(21年度)の届出件数は累計で845件となった。年度別届出公開件数で過去最高だった前年度の880件まで35件に迫った。今年度は1000件の大台に乗る可能性がある。

 2015年4月の制度施行以来の届出件数は、既に取り下げられた届出も含め3796件となった。うち取り下げは396件に上る。消費者庁の届出情報データベースによると、現在販売中の機能性表示食品は24日時点で1709商品とされている。

 現在販売中の機能性表示食品の食品区分は、サプリメントが935件、その他加工食品が721件、生鮮食品が53件でサプリメントが最多。市場調査会社、矢野経済研究所の調べで、機能性表示食品の2020年度市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年度比11.8%増の2843億4000万円が見込まれている。

 24日の更新で公開された38件のうち13件が、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンを機能性関与成分に脂肪を減らす働きを訴求するものだった。13件のうち12件を、サプリメントなどを取り扱う通販サイト「キラリズム」を運営するZERO PLUS(福岡市博多区)が届け出た。12件全てがその他加工食品で、「揚げせんべい」に分類される食品。商品名も似通っている。

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