ジェネリック医薬大手の富士製薬工業 サプリ市場に参入へ(2021.6.10)


妊活と更年期対応で開発 来秋迄に第1弾投入予定
 富士製薬工業(東京都千代田区)がサプリメント市場に新規参入する。同社は、女性医療領域の医薬品を主力製品として展開するジェネリック医薬品の大手。

 同社は現在、女性医療領域に近い機能性を念頭に置いたサプリメント2品の開発を進行中だ。いわゆる「妊活」向けと更年期に対応する2品で、まずは妊活向けを2022年9月期中に発売する予定。同社がサプリメントを手掛けるのは初めて。

 同社は昨年策定した中期経営計画で、24年度売上高500億円の達成(20年度売上高338億円)に向け、女性医療領域の事業規模をさらに引き上げる計画を掲げた。その一環として、引き続き医療用医薬品を主要製品としつつ、同領域に近い女性向けサプリメントを新たに手掛けることにした。いわゆる「医家向けサプリメント」として製品開発を進めているという。

 同社が先月20日に行った決算説明会の関連資料によると、同社は医家向けサプリメントの市場規模について「約200億円強」「2年間で市場は約10%成長」しているなどと説明。また、同市場の概況については「女性の悩みに直結するようなサプリメントが非常に大きな比率を占めている」などと解説し、今後発売する予定の女性向けサプリメントの有望性を示した。

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