マヌカハニーのαCD包接体 成分安定と機能向上を発表(2013.6.6)

会場には約100名が集まった

 マヌカヘルス・ニュージーランド社は、ニュージーランド産のハチミツ「マヌカハニー」をαシクロデキストリン(CD)で包接することで、有効成分が安定化し、機能性が高まることを、5月22日に東京都内で開催したセミナーで発表した。

 同社のアマンダ・スッデス博士は、近年の研究により、マヌカハニーの含有成分メチルグリオキサール(MGO)の含有量が増えるのに伴い抗菌作用が高まることから、同成分が抗菌作用に関与していることが明らかになったと説明。一方、マヌカハニーは粘度が高く、質量が重いため取扱いが難しいが、αCDを用いることで汎用性が高いパウダー化に成功し、さらに、αCD包接することで熱や光、酸化などからMGOを保護し、生体利用能が向上すると語った。

 同博士はまた、オタゴ大学の研究により、マヌカハニーとαCDの混合品は、比較したMGO含有量が同じ通常のマヌカハニーに比べ黄色ブドウ球菌の増殖を抑制し、その増殖抑制効果が試験期間の50分以上続いたと報告。さらに、呼吸器感染症の原因ともされるモラクセラ・カタラーリス菌に対する比較でも、増殖を抑制することが確認されたと語った。

 また、同博士は同社製のプロポリスもγCDと組み合わせることで粉末化でき、抗腫瘍作用などを持つ特有成分のコーヒー酸フェネチルエステルを安定させることができると語り、「サイクロパワー」ブランドとしてCDで包接したマヌカハニーとプロポリスを商品化するとともに、ニュージーランドではその配合で特許を取得したことを明かした。

Clip to Evernote

ページトップ