小林製薬(大阪市中央区)が販売する紅麹を配合したサプリメントを摂取し、腎疾患など健康被害を引きこした問題で、22日時点の入院症例数6人から、新たに20人の入院症例数が追加されたことが25日わかった。紅麹原材料をめぐっては、自社サプリメントへの配合以外にも企業向けに原材料を販売し、サプリメントや飲料など一般食品に使用されている。ただ、同社から販売した先からも同原材料が卸されているケースもあり、同原材料を配合するサプリメント、一般食品の市場での流通数は見えていない。
帝人(大阪市北区)がプロバイオティクス素材事業を拡大させる。膣内フローラをケアする新たな原材料の市場提案を27日から始める。同社ではすでに膣内環境改善を訴求できる機能性表示食品対応原材料「UREX(ユーレックス)」を手掛けているが、新原材料は一般健康食品として採用につなげていく考えだ。
包装用フィルム製造販売などを本業とする大倉工業(香川県丸亀市)が、ヘルスケア領域での事業を本格化させている。独自開発の機能性表示食品対応原材料のオリーブ葉エキスの販売とともに、独自の抽出技術を活用した受託事業の2軸でヘルスケア事業を伸ばしていく考えだ。
帝人のグループ会社でプロバイオティクス原材料を製造販売する帝人目黒研究所(大阪市中央区)は、短鎖脂肪酸の産生促進の機能を持つ納豆菌の加熱殺菌体「モルビオ納豆菌」を開発した。3月1日から市場投入する。既存原材料の生菌の納豆菌BN株を基に開発したもので、サプリメントはじめ、一般食品などへの採用につなげていく。
化粧品、健康食品通販の新日本製薬(福岡市中央区)は6日、2024年9月期第1四半期の連結業績を発表した。売上高は対前年比7.4%増の99億4100万円、営業利益は39.0%増の11億6700万円の増収増益だった。主力の化粧品の伸長とともに、青汁などヘルスケア事業が大幅に伸びた。
消費者庁は25日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、新たに18件の届出を発表した。これにより、2023年度I番台の届出数は1010件。1000件の大台を突破した。
資生堂(東京都中央区)は、昨年9月に業務提携したツムラ(東京都港区)やカゴメ(名古屋市中区)らと協働で展開する健康・美容を中心とする新事業をスタートする。まず2月1日から、サプリメントやドリンクなどを揃えた3ブランドを第1弾品として発売する。18日の新ブランド・商品発表会で公開した。
ユーグレナ(東京都港区)は、サティス製薬及び関連会社グループを完全子会社化することを10日発表した。ユーグレナの発表によれば、10日開催の取締役会において、ユーグレナを株式交換完全親会社とし、サティス製薬及び日本ビューテック(長野県駒ヶ根市)を株式交換完全子会社とする簡易株式交換を実施することを決議し、同日付で株式交換契約を締結した。同時に、サティス製薬グループのナユタ(東京都中央区)については、現金での株式取得で契約を締結した。なお、サティス製薬グループの体制に変更はない。