健康食品受託製造大手の東洋新薬(本部・佐賀県鳥栖市)の2024年9月期のグループ売上高が2年ぶりに300億円台に回復した。前期比20億7000万円プラス(107%)の306億9000万円を計上。機能性表示食品のサプリメントやプロテインの受注増、化粧品事業における医薬部外品の受注が伸びたことをプラス要因として挙げている。同社が13日発表した。
健康食品市場に参入していたジェネリック医薬品(後発薬)大手のサワイグループホールディングス(大阪市淀川区)は、来年1月31日付で、同社グループである沢井製薬のECサイト「sawai すこやか応援団」のサービスを終え、機能性表示食品の「トリプル生活習慣」と「くっきり力アイ」の販売を終了すると発表した。新規注文の受付は、今月11日に終了している。
消費者庁は、特別用途食品や特定保健用食品、機能性表示食品の計101品を買い上げて、関与成分などを分析した結果、機能性表示食品2品が申請等資料に記載された含有量を下回ったと7日発表した。特別用途食品、特定保健用食品は記載通りの含有量だった。
健康食品企画販売のヴェントゥーノ(福岡市中央区)が独自開発のフコイダン原材料を用いた最終商品のブランド展開を開始する。従来、主要ターゲットとしてきた50代のミドル層ではなく、10代から50代の幅広い年代層に向けてタブレットをはじめゼリー、ドリンクの3種をラインナップした。まずは自社通販やアマゾン、楽天などECモールでの展開を進めながら、12月から放映開始するテレビCMに合わせ九州エリアでのスーパーやドラッグストアなど店頭販売に乗り出す。
ファンケル(横浜市中区)の代表商品「カロリミット」のプレミアム品の動きが好調だ。先月下旬からドラッグストアや量販店、コンビニなど一般流通向けで販売を先行させるなど初動が好調に推移している。今月16日からはファンケルの直営店や通販サイトなど販売チャネルを広げ本格販売が始まった。加えて同月23日からはテレビCMを開始するなどプロモーションを強化する方針で、ダイエット食品市場におけるシェア獲得が進みそうだ。
主婦層を主要ターゲットに展開するフィットネスクラブ「カーブス」における、プロテインを中心とする会員向け物販売上が200億円を超えた。前年比26.8%増の220.6億円を計上した。コロナ禍で若干売上を落としていたが、その後着実に売上を伸ばし、前期から50億円近く売上を積み上げたかたちだ。昨年末に6年ぶりに新商品を投入したプロテインと、ヤング層(50~66歳)に向けたプロテインの新商品が売上増に貢献したかたちだ。
市場調査会社のTPCマーケティングは11日、女性特有の悩みを解決するフェムケア市場について、2023年の市場規模が前年比0.8%増の368億円とする調査結果を発表した。女性の健康問題の顕在化、PMSや更年期の認知・対策意識が高まったことなどを背景に、今後は年平均1.6%のペースで成長し、2030年には410億円規模まで拡大すると予測した。
ファーマフーズ(京都市西京区)が、GABAの海外展開を加速させる。すでに北米を中心にサプリメント用途で供給量を着実に伸ばしているが、米国のGRAS認証取得を急ピッチで進め、一般食品領域でのGABAの採用につなげる。
大正製薬(東京都豊島区)は、CBD(カンナビジオール)を配合したサプリメント「CBD taisho」を同社通販サイト「大正製薬ダイレクト」にて18日から発売を始めた。
第一三共ヘルスケア(東京都中央区)は11日、栄養プロテイン・サプリメントの企画・販売を手掛けるDNS(東京都港区)とサプリメントブランド「DNS」について、日本産業推進機構グループ(東京都港区)から9月11日付で譲受する契約を締結したと発表した。これにより、同社は栄養・運動分野へ本格的に参入する考えだ。