スノーデン 肌バリア強化の化粧品素材を上市 乳酸菌発酵アスパラガス末(2025.5.26)


 スノーデン(東京都千代田区)は、新規の化粧品素材「乳酸菌発酵アスパラガスエキス末」を今月上市した。皮膚バリア機能を強化するエビデンスがあるほか、アップサイクル素材でもある利点を同社は訴求する。

 正常ヒト表皮角化細胞を用いた試験では、同素材を2%あるいは4%添加した結果、物質透過が抑制された。また、同細胞のタイトジャンクションを構成する2種類のタンパク質を観察したところ、同素材の添加によりタイトジャンクション機能が強化された。その作用は、細胞表面に発現する受容体「TLR2」に対する抗体の存在により抑制された。この結果から、同素材はTLR2を介してタイトジャンクション強化に働くと示されている。

 原料のアスパラガスは、国内生産量トップクラスの佐賀県産のグリーンアスパラガス。そのアスパラガスから、出荷前に長さを切りそろえる時に生じる「切下」を使用している。発酵に使用する乳酸菌は、岡山大学の宮本拓名誉教授が保有する乳酸菌ライブラリーのうち約200株から、スクリーニングした「乳酸菌TL24」。

 同素材の推奨配合量は1~2%で、パウダーファンデーションやリップグロス、アイシャドウなどへの配合を勧めている。

Clip to Evernote

ページトップ