近年、東南アジア地域では健康食品市場が著しい成長を遂げている。この成長を支えている主な要因として、健康意識の高まり、中間層の拡大、電子商取引の普及が挙げられる。特に新型コロナウイルスのパンデミック以降、予防医療への関心が高まったことで、健康食品の需要がさらに増加している。グローバルな調査会社(ミンテル、ユーロモニター、ニールセンなど)や、FoodNavigator-Asia,NutraIngredients-Asia など食品・健康食品業界に特化した情報サイトで東南アジア各国現地に強みを持つ調査機関が発表する市場動向データを基に、各国の特徴的な動向と流通チャネルをレポートする(後編は2月12日号に掲載)
TPCマーケティングリサーチが実施した世界の健康食品市場のトレントに関する調査結果によると、2024年の同市場規模は前年比4.4%増の35兆3022億円だった。調査エリアは北米や欧州、東アジア(日本、中国、韓国、台湾)、東南アジア・太平洋(一部南アジアを含む)、その他エリア(南米、中東、アフリカ)で、調査実査日は昨年8~12月。同社が12月16日発表した。
サプリメントなど「健康保持用摂取品」に対する1世帯あたり支出額が減少し続けている。総務省統計局が10月8日公表した今年8月分の家計調査(2人以上世帯)によると、健康保持用摂取品の1世帯あたり支出額は1128円、前年同月比は物価変動の影響を除いた実質で28.2%のマイナスと大幅に落ち込んだ。減少は5カ月連続。月を追うごとに減少幅が広がっている形だ。
厚生労働省がいわゆる健康食品との関連が疑われる健康被害情報への対応を強化する。これに関係し、指定成分等含有食品に関する健康被害情報への対応に当たる専門家ワーキンググループ(WG)の体制を拡充させ、年3回程度のWGを厚労省審議会の一環として開催することを決めた。今後、健康被害情報を事業者から収集する仕組みの構築も進めるとみられる。業界にも対応が求められることになりそうだ。
ウェブサイトなどで含有成分の効能を不当に表示しながら健康食品を販売していたとして、消費者庁から景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を受けていた都内販売会社が9月15日、同法に基づく課徴金納付命令を受けた。命じられた課徴金額は約1億8000万円に上る。同庁が認定した違反期間に当該商品のみで約60億円を売り上げていた。
消費者庁は2022年度の予算概算要求で、保健機能食品制度の「発展」に必要な経費として約5000万円を計上した。新規予算となる。この予算を使い、消費者および事業者の意識や課題などの把握の他、機能性などに関する科学的根拠の整理などを実施したい考えだ。
幼児を含む一部の未成年が日本人の食事摂取基準2020年版に定められた耐容上限量を超えてビタミンDを摂取している可能性が、消費者庁が実施した調査事業のウェブアンケート結果で浮かび上がった。時に、サプリメント形状食品からの摂取量が多くなっているとみられる。同庁では、成人向けのサプリメントを未成年が摂取すると栄養成分の「摂り過ぎ」になる可能性があるなどとして、消費者への注意喚起を始めた。業界に対しても、未成年のビタミンDをはじめとする栄養成分の過剰摂取を防止するための対応を求めている。
植物由来の原材料を使用した植物肉や植物ミルクなどといったプラントベース(植物由来)食品の「表示」に関する考え方を消費者庁が8月20日までにまとめ、食品関連事業者などに向けてQ&A形式で提示した。健康志向などを追い風に、日本でもプラントベース食品の流通が増えているが、法的定義はなく、表示ルールも定まっていない。そうした中で今後のプラントベース食品の更なる増加を見越し、景品表示法および食品表示法の観点から、一定の規制ルールを示した形だ。これにより、今後増える可能性のある表示違反を未然に防ぎたい狙いが透けて見える。一方で、表示に関する一定の指針が示されたことで、事業者が市場形成に向けて一気に動き出す可能性も出てきた。
衆議院議員の超党派で構成されるCBD議連(カンナビジオールの活用を考える議員連盟)の第2回総会が、7月21日に衆議院第二議員会館で開催された。総会では、CBD事業者のワンインチ(東京都渋谷区)代表の柴田耕佑氏が、CBD事業者の代表発表者として登壇し、国内のCBD市場の現状について説明した。同社が総会の内容を明らかにした。