日清ファルマが事業終了へ 健食事業はオリエンタル酵母に移管(2025.5.22)


 日清製粉グループ本社の子会社で健康食品事業などを手掛ける日清ファルマ(東京都千代田区)が2026年3月までに事業活動を終了する。CoQ10など健康食品原材料、サプリメントなどの通販事業はグループ会社のオリエンタル酵母工業(東京都板橋区)に移管し、医薬品原薬を扱うファインケミカル事業は事業活動を終了する。日清製粉グループ本社が15日発表した。同社グループの事業ポートフォリオ再構築の一環。

 日清製粉グループ本社では今回の日清ファルマの事業終了について、健康食品事業は競争環境が激しいなかでさらなる発展を目指す対策が必要な状況だったとし、ファインケミカル事業は医薬品原薬の販売低迷で厳しい事業環境にあり、事業の移管、事業終了を決めたとしている。

 健康食品事業は26年4月からオリエンタル酵母で事業を開始する。ファインケミカル事業は、上田工場の主力生産品の医薬品原薬の製造を25年10月末に終了し、26年3月までに事業活動を終了させる。

 日清ファルマでは、最終商品のサプリメントとしてビフィズス菌 BB536株を用いた機能性表示食品など二十数品を「リブロン」シリーズとして販売。健康食品原材料として、コエンザイムQ10や小麦アルブミン、青大豆パウダーなどをラインナップしている。

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