新検査棟が全面操業 食品分析のSUNATEC(2015.2.26)

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 食品分析開発センターSUNATEC(三重県四日市市)は、栄養成分や微生物分析など各種検査設備を設けた新検査棟を竣工させた。これまで2カ所に分散していた検査設備を同敷地内に集約させることで、業務の効率化、エネルギーコストの低減、関係部署間のコミュニケーション力の向上などを図り検査事業を推し進める。新検査棟と既存検査棟(東館)合わせ、従来キャパの1.4倍の検査業務をこなすことが可能となった。新検査棟は昨年12月から全面操業している。

 14日に行われた新検査棟竣工パーティーで挨拶した庄司正理事長は、建設に関わった関連業者に謝意を表し、「様々な食品の問題が起こっている中で、当センターでは85名の職員の力を結集して食品の安全を追求していく」とし、さらなる検査精度の向上に努めていく方針を述べた。

 新検査棟は地上3階建て。1階はカスタマーサービス室とコンサルティング室を設け、顧客の検査依頼・相談の受付や検体保管室などを配置。2階は理化学検査室で、検査棟集約で新たに可動式のドラフト装置を27台導入し効率化を図った。3階は微生物検査室となり、クラス1万のヘパフィルターを通しクリーンな環境を作りだし、カビや酵母、アレルゲンの検査分析などを行う。

 東館は、1階に託児所を設け、女性の働きやすい職場作りを実現している。2階及び3階は理化学検査室で、4階に食堂を設けた。

【写真は、検査業務の効率化を図った新検査棟】

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