バイオペリン手堅く伸張 少量摂取、分かり易い機能(2015.3.26)


 摂取した栄養素や機能性成分の生体利用率を高める作用が報告されているピペリンが需要を手堅く伸ばしている。

 機能性が分かりやすい上に、1回当たり推奨摂取目安量が5㍉㌘とかなり少量のため配合しやすいことが背景にありそうだ。ピペリンを95%以上含有する黒コショウ抽出物「バイオペリン」を販売する㈱サビンサジャパンコーポレーションでは、製品リニューアル時に新規採用されるケースが増えているという。

 ピペリンの併用による生体利用率向上作用についてサビンサでは、これまでにコエンザイムQ10、クルクミン、ビタミンC・B6、セレンなどについて臨床試験で確認。ほかに、アミノ酸のBCAA、トランス体レスベラトロールについても同様に作用することが動物試験などから示唆されている。

 「各成分に特別な処理を施さなくても、(バイオペリンと)一緒に配合するだけで非特異的に生体利用率を向上できる」といい、アメリカや日本で特許も取得した。

 サビンサによると、最近では「バイオペリン」の登録商標を最終製品にも使いたいという要望が増加傾向にある。健康食品市場への新規参入に際して発売したシリーズ製品の大半で「バイオペリン配合」として訴求する例も見られる。ピペリンという成分名よりも、同社の原料製品名で市場に浸透しつつある。

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