Lカルニチン ロンザが届出支援開始 筋肉痛ケアで(2015.11.12)


 L-カルニチンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出支援に、カルニチン原料ブランド「カルニピュア」を供給するロンザジャパン㈱(東京都中央区)が乗り出した。同社が実施した研究レビュー(システマティックレビュー)のほか、同成分の安全性情報を届出書類の形式にまとめており、機能性表示食品の開発をサポートしている。

 同社コンシューマーケア・ニュートリション事業部の王堂哲顧問によると、レビューの結果から想定される機能性表示は、「運動後の筋肉痛のケア」などといった、運動に伴う筋肉に対する機能性に言及するもの。レビューでは計7報の臨床試験論文が検索できた一方で、ガイドラインに合致する論文として最終的に採用できたのは一報のみ。ただ、否定的な論文はなかったという。

 最終的に採用した論文1報は、米コネチカット大学とロンザ社が共同実施した、男性健常者を被験者にしたもの。スクワットマシーンなどを使った運動の後に誘引される筋肉痛について、カルニピュア摂取群はプラセボ群との比較で有意な抑制が認められたと報告している。

 L-カルニチンは、脂肪燃焼作用を持つダイエット成分として一般的には認知されているが、筋肉ケア効果を訴求できる機能性表示食品成分になることで、「カルニピュアの新規カテゴリーを日本で立ち上げたい」と同社では話す。

 また、将来的には、「ウェイト・マネージメント効果に関する機能性表示にも対応したい」としている。

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