アヴェデス 口腔ケア素材を投入(2016.6.9)


 サプリメントや化粧品を企画販売する㈱アヴェデス(東京都新宿区)は、花椒の乾燥果皮と国産白ゴマを合わせて低温圧搾抽出した唾液分泌促進油「花椒オイル」の原料供給を始めた。同社では同原料により、ドライマウスや口のネバネバ感などの不快感を抑制できるとしている。

 同社は、鶴見大学歯学部とのヒトを対象にした共同研究により、同オイルの機能を確認している。口の乾燥を自覚する平均年齢68歳の女性9名に、同オイル含有食品を摂取してもらった結果、唾液量分泌量が有意に増加。また、摂取後には「口が乾く」「口の中の痛みや不快感を覚える」「唾液が飲み込みにくい」「唾液の量が少ないと感じる」といった、自覚症状のスコアが改善したことも確かめている。

 同社では、この知見で訴求して販路拡大を図るほか、クライアントの要望に応じて出荷できる態勢も打ち出してPRする。

 また、4月末から同オイルのソフトカプセル品と、オイルをマイクロカプセルに内包させたタブレットの自社製品を販売しており、歯科医に提案するとともに認知向上を推進している。

 唾液の働きは、含有する酵素により食べ物の消化吸収を助けることがよく知られるが、このほかにも唾液中のラクトフェリンによる細菌の侵入阻害、虫歯菌が出す酸を中和して虫歯の進行抑制、口臭予防をする働きなどがある。

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