ゴールデンベリーに関心 この1カ月で4社が参入(2016.6.23)


 一昨年から健食業界でも話題を集めるスーパーフード。昨今はそのスーパーフードのなかでも、南米発のゴールデンベリーに対する関心が高まっている。この約1カ月の間にも4社が原料供給や自社製品販売をスタート。次のブームを引き起こせるか、注目度は増している。

 取扱いを新たに開始したのはTOWA CORPORATION㈱(東京都新宿区)、㈱ラティーナ(東京都大田区)、㈱公知貿易(大阪市中央区)、㈱アルコイリスカンパニー(千葉県松戸市)。TOWAでは、採用の理由に話題性の高さを挙げる。一方、アルコイリスは富裕層対象のスーパーを中心に提案し、既に成城石井には自社製品の供給を始めている。このことから、一般の認知度も向上している様子が伺われる。

 ゴールデンベリー(学名:フィサリス・ペルビアーナ)は、ナス科ホオズキ属の多年草植物で、食用の実を付ける。実はドライフルーツにして食されることが多く、その中にはβカロテン、ビタミンAやC、鉄分、食物繊維といった栄養素を多く含む。

 このベリーが話題になったのは、国内外のスーパーモデルが愛用していると紹介されたのが始まり。海外ではヴィクトリア・ベッカムが産後のダイエットに利用したと言われ、国内でもローラさんや道端ジェシカさんなどが日常的に食べているとSNSなどで紹介、女性を中心に一気に人気が高まった。

 また、5月上旬にはテレビの情報バラエティ番組「世界一受けたい授業」でも、血液をサラサラにすると紹介され、一層注目されるようになった。

 TOWA、公知貿易、アルコイリスは機能性で訴求していないが、どの商材も有機JAS認証を取得している。このため有機品として差別化は図りにくいが、残留農薬などの心配はない。

 新規供給を始めた企業がいる一方で、㈱光健(東京都小平市)は昨年から注文に応じて供給する体制を整えている。このほか、海外製品を輸入販売している企業もいくつかあり、市場は俄かに活気づいてきた。

 ドライフルーツは酸味と甘みがあり、食品としても美味しい。4月に発売された大塚製薬の「ソイジョイ」シリーズにも採用されるなど、栄養成分だけでなく風味による汎用性の高さから販路は拡大しそうだ。

Clip to Evernote

ページトップ