柑橘系エキスで体重減少 マンゴエキスは関節痛軽減に(2016.7.7)

セティ

 セティ㈱(東京都千代田区)は、原料供給する2種類の植物エキスで、新たな知見が得られたことを明らかにした。

 柑橘系果物複合エキス「シネトロール」では、ヒト試験で体重の減少などが認められた。

 試験はBMI値が26~29.9、腹囲が94㌢㍍以上の男性25名を対象に、摂取群にはシネトロールを12週間、1日900㍉㌘摂ってもらうランダム化二重盲検プラセボ比較並行試験を実施。12週後に血中の遊離脂肪酸量、血糖値、炎症の指標となるフィブリノゲン値、尿酸値を調べた結果、摂取群は摂取開始前と対照群との比較の双方で、これらの値が有意に低下。体重やウエスト、ヒップ周りなどは摂取前との比較で有意な減少が見られた。

 作用機序は、代謝を調節する酵素のホスホジエステラーゼ阻害作用が示唆されているという。
 また、この試験結果については海外の学術誌「INTERNATIONAL JOURNAL OF FOOD SCIENCES and NUTRITION」に掲載されたことも明かした。

 一方、関節対応素材の「マンゴセレクト」では、新たに動物試験でTNF‐α産生抑制作用、ヒト臨床試験で炎症に伴う関節痛低減作用が見出されたと報告。

 マウスにリポ多糖とマンゴセレクトを併用摂取させたところ、リポ多糖のみ摂取した群に比べて血中のTNF‐α濃度が69%も抑えられ、有意差が認められた。

 また、関節などに急性、慢性の痛みがある男女24名にマンゴセレクトを摂取してもらった試験では、アンケートによる痛みの点数が、薬剤と遜色がなかったことが確かめられた。

 同試験でのマンゴセレクト摂取量は1日600㍉㌘で、摂取期間は5日間。

【写真=原料に使用するフランス産マンゴスチン】

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