加齢で衰える歩行能維持で受理 ブラックジンジャー(2016.8.11)


 ブラックジンジャー由来の5,7-ジメトキシフラボンを機能性関与成分にした機能性表示食品の届出を、消費者庁が2日までに受理し、届出情報を公開した。新規の機能性関与成分。関与成分を規格化したブラックジンジャー抽出物を製造販売する丸善製薬㈱が届け出たもので、原料ユーザー各社に対する届出支援を本格化させる構え。

 届出表示は「ブラックジンジャー由来5,7-ジメトキシフラボンは中高年齢者において加齢により衰える歩行能力の維持に役立つことが報告されています」。科学的根拠については関与成分の研究レビューを届け出た。

 歩行能力に届出表示で言及する機能性関与成分は、味の素㈱が届け出たロイシン40%配合必須アミノ酸以来2成分目となる。今回の届出表示でも、〝中高年齢者〟や〝加齢により衰える〟といった表現が盛り込まれたことから、いわゆる「抗ロコモティブシンドローム」を訴求できる表示といえそうだ。

 機能性関与成分の1日当たり摂取目安量は1.89㍉㌘。同社によると、ブラックジンジャー抽出物としては90㍉㌘になるという。

 ブラックジンジャー(学名=Kaempferia parviflora)は、東南アジア原産のショウガ科植物で、同社が製造販売するブラックジンジャー抽出物の原材料はタイ産。2013年の供給開始以来、脂肪燃焼量増加作用などを臨床試験で明らかにしたこともあり、とりわけダイエットサプリでの採用実績を伸ばしていた。今後、同作用での機能性表示の実現も目指したい考え。機能性表示対応素材として、抗ロコモとダイエットの2つの方向から需要拡大を目指す。

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