「みかんセラミド」開発進む ダイセル セラミドアグリコンを規格(2016.10.20)


 国産の温州みかんを原材料にした食用セラミド素材の開発を、㈱ダイセル(大阪市北区)が進めている。
 植物を原材料とするセラミド(スフィンゴ糖脂質)素材は通常、セラミドにグルコースが結合したグルコシルセラミドを有効成分として規格化している。ただ、同社によると、現在開発を進めている新セラミド素材で規格化するのは、グルコースのないセラミドアグリコン。植物の中でも柑橘類に多く含まれているといい、その中でも温州みかんに高含有しているという。

 セラミド素材について同社は現在、グルコシルセラミド含有こんにゃく芋抽出物を供給している。新素材は、既存素材と比べて風味の良さも特徴になるとしている。供給開始時期は未定だが、「出来るだけ早く発売したい」と話す。機能性については現在までに、アトピー性皮膚炎によるかゆみの抑制作用などが示唆されているという。

Clip to Evernote

ページトップ